日本スポーツ仲裁機構・全国高等学校体育連盟への要望書

 日本スポーツ法学会(主管:スポーツ基本法立法研究専門委員会プロジェクトチーム)と第二東京弁護士会スポーツ法政策研究会は、2009年12月19日、「日本のスポーツを強くするシンポジウム−スポーツ基本法立法を求め、スポーツ権の確立をめざして」とのテーマでシンポジウムを開催しました。
 このシンポジウムにおいて、全国高等学校総合体育大会の地区予選会への出場を拒まれた生徒の保護者が、地区予選会に出場できるよう救済を求める発言をしました。
 この事件は、当事者による話し合い円満に解決され、当該選手は地区予選に参加することができ、ここで上位入賞を果たし、全国大会にも出場することができました。
 この事件を契機に、全国高等学校体育連盟が主催する全国高校総合体育大会(インターハイ)とその地区予選に関するスポーツ紛争は日本スポーツ仲裁機構における仲裁で解決することが、事実上困難であることがわかりました。
 シンポジウムの主管である日本スポーツ法学会スポーツ基本法立法研究専門委員会プロジェクトチームと第二東京弁護士会スポーツ法政策研究会は、「スポーツ権の確立をめざして」というシンポジウムの趣旨に照らして、日本スポーツ仲裁機構における仲裁が事実上利用できない状態は改善されるべきであるとして、両会連名で、日本スポーツ仲裁機構と全国高等学校体育連盟に対する2010年2月1日付要望書を提出しました。


要望書(テキスト版)

要望書(PDF版)